第5回市民の会総会および記念講演会の開催

 2026年6月13日、京都市左京区の檀王法林寺「遊心菴」で、「湯川秀樹旧宅の保存と活用を願う市民の会」の第5回総会が開催されました。事務局長の江上由香里氏の進行で開会し、冒頭、岡田知弘代表が、2025年9月に急逝された佐藤文隆顧問への追悼の意を表した後、来年の湯川秀樹博士生誕120年に向けた取り組みや新湯川邸の公開に向けた働きかけが重要であると挨拶しました。また、会場をご提供いただいた信ヶ原雅文住職の挨拶では、地域における「平和外交」の重要性について強調されました。

 総会ではまず、小山大介氏を議長に選出し、2025年度の事業・決算報告が行われました。討論では、佐藤先生の膨大な蔵書や資料を整理・保存する「遺産プロジェクト」の取組みや、湯川スミ夫人がノーベル賞授賞式夜会で着用した着物のクリーニングと保全活動について発言がありました。学生団体「京都着物企画」との連携により、若い世代へ湯川夫妻の歩みを継承する取組みの成果も確認され、両報告は拍手をもって承認されました。

 続いて、水島和哉事務局次長が、2026年度事業計画案を提案し、2027年に迫った「湯川秀樹博士生誕120年」に向けた記念事業が活動の柱として据えられました。博士が収集した世界各地の絵葉書から平和への想いを辿る展示企画や、スミ夫人の遺品展示の企画案が提案されました。さらに本年9月12日には小沼通二先生を講師に招いた学習会を開催することにしました。また、岡田代表の新著『帝国大学の戦争と平和』の出版普及にも取組む方針です。

 運営面では、近年の郵便料金値上げに伴う通信費削減と事務効率化のため、会員への個別連絡をEメールやLINE主軸へと切り替え、総会時の委任状提出を廃止する提案が承認されました。会計の和田紘子氏からは、生誕120年事業に向けた財政基盤強化のため、会費の増口やDVD販売への協力が呼びかけられました。

 最後に、2026年度の役員・顧問・事務局体制が承認され、水島氏が閉会の挨拶をしました。本会は、今後も科学と平和を愛した湯川博士の精神を次世代へ語り継ぐため、着実な歩みを続けてまいりますので、引き続きご協力、ご支援をお願いします。

 なお、会の終了後、休憩を挟んで、総会記念講演会を開催しました。会としては初めての試みであり、永田和宏顧問が「湯川秀樹と短歌」と題して、1時間余り講演し、15分程度、質疑応答をしました。司会は岡田代表が務めました。湯川博士の和歌を一つ一つ紹介しながら丁寧に解説され、一般参加者も含めて湯川博士の歌にこめた思いや行動する科学者としての生き方を深く学びました。

また、総会で承認されたように、今後の総会や、学習会、イベントのお知らせをLINEでも行います。メールアドレスをご登録いただいていない会員の皆様には、ぜひ以下のQRコードからLINEにご登録いただきますようお願いいたします。